大分上野丘高等学校ラグビー部員 並びにOB、関係者の皆様、
創部70周年をお迎えになられましたこと心よりお祝い申し上げます。
70年の歳月を考えますと、部の維持、継承のために言い尽くせないご苦労が
おありだったことと思います。今それらを乗り越えて名門大分上野丘高校ラグビー部の伝統を守って来られた先輩諸兄のご英知とご努力に敬意を表する次第でございます。
さて大分上野丘高校ラグビー部の戦歴は創部5年目には全国高校大会に出場し、
昭和28年正月には古豪秋田工業高校と対戦し大健闘して以来、大分の雄として君臨し全国にその名をとどろかせてきました。
その中で昭和28年の第8回国民体育大会愛媛大会では私の出身である群馬県の高崎高校と試合を行っており、そのご縁から両校のOBが中心となり温かい交流が始まったと聞いております。
ラグビー文化の神髄は競技を通して人と人との交流が芽生え、親しい関係が生まれることであると思います。今、ややもすると自己中心的になりがちな昨今の世の中に「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」や思いやり、チームワークなどのラグビー精神を浸透させていくことが我々ラグビーにかかわるものの使命なのではないでしょうか。
2019年にはアジア初の第9回W杯が日本で開催されます。先のイングランド大会では優勝候補の筆頭であった南アフリカを破り奇跡の勝利を得たことは私にとっても夢の夢が現実になった思いでした。
3勝1敗の成績で世界は日本の力を認めました。
それ故に日本でのW杯を成功させるために日本のラグビーファンは一丸となって日本代表の活躍を応援するとともに支援していかなければなりません。
これは来年5月に決定されるはずですが、大分県では数試合が行われることになるかと思います。
私も2019年のW杯組織委員会の一員として是非とも皆様のご声援、ご支援をいただけることを願ってやみません。
このたびの創部70周年の節目を迎えこれを契機に現役部員の皆さんは従来の強豪伝統校復活を期して奮起して力を尽くしてください。
日本代表が奇跡を起こしました。「為せば成る」です。
また、OB、関係者の皆様こぞって現役選手にご支援を賜りますようにお願いいたします。
ラグビー部のますますのご発展を心より祈念するとともに参加なさっていらっしゃる諸兄並びに関係者の皆様のご健勝をお祈り申し上げ私の挨拶といたします。